ゆるテックノート

なぜドメインに「www」を付けていたのか

昔のWebサイトは「www.example.com」が定番でした。wwwは「Webサーバーだよ」という目印としてのサブドメイン。必須ではありませんが、時代やインフラ事情でよく使われてきた理由があります。

wwwが付いた歴史背景 ⏳

サービスごとにサブドメインを切る習慣から、Webはwww、メールはmail、FTPはftpと分けていました。

当時の考え方

  • 1台1役が基本で、サービスごとにホスト名を分けるのが自然だった。
  • DNSで「www=Webサーバー」「ftp=ファイル転送」とわかりやすくした。
  • バーチャルホストが一般化する前は、ホスト名とサーバーがほぼ1:1。

DNSの事情とメリット 🧭

wwwを付けると、当時のDNS運用が少し楽になることがありました。

ApexとCNAMEの制約

  • ルートドメイン(example.com)はCNAMEを置けないため、CDNを使うときにwwwをCNAMEにする運用が一般的だった。
  • wwwをCNAMEでCDNに向け、ApexはA/AAAAで自前サーバーに向けるなど、役割分担がしやすかった。

クッキーとサブドメインの切り分け

  • www配下だけにCookieを効かせ、static.example.comには付けない、といった分離がしやすい。
  • 同一生成元ポリシーも踏まえ、サブドメインでスコープを分ける運用が多かった。

いまは付けたり付けなかったり 📌

どちらでもOK。好みと運用方針で決められます。

付けない派の理由

  • URLを短くシンプルにしたい(Apex直でWebを返す)。
  • ALIAS/ANAMEや多くのDNSがApexにA/AAAAを返せるので、CNAME制約を回避しやすくなった。

付ける派の理由

  • wwwをCDNにCNAMEで向け、Apexは別の運用にするなど柔軟に構成したい。
  • Cookieやサブドメインスコープを切り分けたい。
  • 昔からのURL資産を維持したい(SEOやブックマークとの互換)。

実務でのポイント

付ける・付けないは自由ですが、正規URLを1つに決めてブレをなくすのがコツです。

おすすめ

  • wwwあり/なしを301リダイレクトで統一する(Canonicalを1つに)。
  • HSTS preloadを使う場合、対象ドメインをどちらにするか慎重に決める。
  • Cookieのドメイン設定やCORSのOrigin指定が意図通りか確認する。